複数データのリレーションとマージ (結合) 、DAX計算式が違うときがあるのはなぜか?

公開日 2021年7月11日 最終更新日 2021年7月14日

リレーションしているときの計算式をそのまま使うと思わぬ落とし穴あります。

リレーションとマージの違い

<リレーション>
 2つのデータのデータです。結合句 (Key) でリレーションしています。画像の場合の結合句 (Key) は、「code_地域区分」です。

<マージ>
 1つのデータです。結合句 (Key) と一致する値を各行へマージ (結合) します。画像の場合の結合句 (Key) は、「code_地域区分」です。

DAX計算式が違うときがあるのはなぜか?

<リレーション>
・「消費支出額 (円)」の合計は6,239円
・「世帯人員 (人)」の合計は2.93人

・消費支出額_1人当たりの計算式は
SUM(消費支出額 (円))/SUM(世帯人員 (人))
6,239÷2.93=2,129

<マージ>
・「消費支出額 (円)」の合計は6,239円
・「世帯人員 (人)」の合計は8.97人

・消費支出額_1人当たりの計算式は
SUM(消費支出額 (円))/SUM(世帯人員 (人))
6,239÷8.97=695
これは正確ではありません。
・消費支出額_1人当たりの計算式は
SUM(消費支出額 (円))/MIN(世帯人員 (人))
MINはMAX,AVERAGE,どちらでも同じ結果を得ることができます。
6,239÷2.93=2,129
これが正解です。